2025年 2月

『Hot August Night』(-)
Aug.21 1976 Knebworth,Hertfordshire,UK
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Satisfaction/2.Ain't Too Proud To Beg/3.If You Can't Rock Me 〜 Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Around And Around/6.Little Red Rooster/7.Hey Negrita/8.Hot Stuff
(Disc-2)
1.Fool To Cry/2.Star Star/3.Let's Spend The Night Together/4.Route 66/5.You Gotta Move/6.You Can't Always Get What You Want/7.Dead Flowers/8.Wild Horses
76年ネブワースフェアでの演奏をステレオサウンドボード音源にて収録したLP『Hot August Night』(KNEB 1976)を、オーディエンス音源等の補填せず、あくまでLPの音源のみでストレートに復刻したのが本作。


針を落として、いきなりピッチが高くなったり低くなったりと不安定で、既発CDでは修正しきれていなかった"Satisfaction"のイントロは見事に修正。
全体的に高め(一部低め)だったピッチも正常にし、スクラッチノイズもほぼ皆無といった見事な補正が施されています。
また音の方もイコライズせずそのままとしていることにより、イコライズしたが故に、元々多目だったヒスノイズやダビングを重ねたことが原因と推測される音の端々の傷みが強調されるという、既発にありがちだったこともなく、自然なLPの音を楽しめる造りとなっています。
ちなみにLPや本作の裏ジャケには、基となった音源はビル・グレアムが貸し出したオリジナルマスターテープと記載されていますが、こんなにダビングを経たようなテープが本当にそうなのかなと、ちょっとした疑問が湧いてきたりも。

本作は、LPでのオリジナルとなる青の単色ジャケットを採用した2ndエディションですが、カラージャケの1stエディションにあった"Satisfaction"1分44秒から1分52秒までの高域の落ち込みを、違和感なく補正して音の方でも1stとの差別化を図っています。

差別化という観点からいくと、"You Gotta Move"の曲中に入るテスト信号と思しきピー音の処理はどうするのかと気になりますが、ここはやはり実際の会場では出ていない音だとしても、LPそのままということで特に加工せず。
また、"Hey Negrita"3分7秒にはやや気になる音切れもあったりしますが、この欠落部分を単純に摘まんで繋げてしまうと音飛び状態になってしまうので、同曲中の同様のフレーズをコピー補填すれば自然に聴けるような状態に出来るような気はするものの、ここもLPのままとしているようです。 |
by Hara ¦ 07:22, Friday, Feb 28, 2025 ¦ 固定リンク
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