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『Steel Wheels Tokyo Final』(DAC) |

『Steel Wheels Tokyo Final』(DAC-142) 2CD
Feb.27 1990 Tokyo Dome,Tokyo
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Angie/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler/14.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Can't Be Seen/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.Band Introduction/8.It's Only Rock'n Roll/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash
『Tokyo Dome 1990 Final Night』(-)、『Live In Japan Tokyo Dome 1990 February 27』(-)に続いて、DACよりリリースされた、初来日公演最終日となった2月27日東京ドーム公演ステレオサウンドボード録音全曲収録盤。


既発タイトル同様に、基となったのはWolfgang's Vaultにて公開された音源で、当然のことながら公開音源で遅かったピッチをほぼ正常に修正しているのも既発同様。
音質については、『Tokyo Dome 1990 Final Night』の方は高域控えめのややぼやけた音像という公開音源そのままの音、『Live In Japan Tokyo Dome 1990 February 27』は耳に刺さらない程度に高域を、加えて低域も少し持ち上げることにより音にメリハリをつけて聞きやすさを増していましたが、本作も傾向は同じで、やはり高低域を持ち上げたメリハリのある音造り。
ただ『Live In Japan Tokyo Dome 1990 February 27』の方が低域が出ているため、音の重心は本作より低めで厚みのある音となっていますが、逆に本作の方は音の輪郭がややはっきりとした音に仕上がっています。
公開音源の基となったカセットテープのテープチェンジによる、"Mixed Emotions"の間奏が終わった後のAメロ途中「Let's love it to death」直後から数秒間の欠落部処理について。
『Tokyo Dome 1990 Final Night』の方は、本来ミックが「Button your lip baby,Stay on your coat」と歌っているところを、おそらく補填による音質変化を嫌って、2番Aメロから「So get off」という箇所をコピー補填していることから、その部分は「So get off lip baby,Stay on your coat」と実際と異なる訳の分からないものにしてしまっているのに対し、『Live In Japan Tokyo Dome 1990 February 27』の方はきちんとVGP『Tokyo Last Stand 1990』(VGP-097)にてリリースされていた同日のオーディエンス音源を音質調整して違和感のない補填処理をしていましたが、本作はというと『Tokyo Dome 1990 Final Night』と補填の仕方は同じ。つまり、サウンドボード音源で通して聴くことは出来るものの、歌詞は滅茶苦茶。

ただ、もう一箇所のテープチェンジによる欠落部である"2000 Light Years From Home"スタート直後については、既発2タイトルが何の処理もせず音飛びそのままにしているのに対し、本作はドラムと鍵盤の流れが分断されていない巧妙なクロスフェード処理を行っており、この部分については基が音飛びしていると知らなければ、おそらく気づかないであろう見事な仕上がりとなっています。
ちなみに本作のインフォメーションではテープチェンジが3ヶ所となっていますが、もう1ヶ所のテープチェンジは"Satisfaction"終了後のアンコールを求める歓声部分。この部分、公開音源でも違和感なく繋がっており、チェンジと思しき直後の高域が若干波打っていることでようやく分かる程度のものにつき、既発も特に何もしていませんでしたが、本作も同様に特に何かしているというわけではありません。 |
by Hara ¦ 03:49, Thursday, Oct 24, 2013 ¦ 固定リンク
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