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『ALL The Girls In Hannover』(DAC) |

『ALL The Girls In Hannover』(DAC-091) 4CD
June.6&7 1982 Nidersachsenstadion,Hannover,West-Germany
(※)Disc-1,Disc-2 Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(※)Disc-3,Disc-4 Track1-11 Stereo Audience Recording Quality:Very Good
(※)Disc-4 Track12 Mono Audience Recording Quality:Good
(Disc-1) 1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Chantilly Lace/12.Let Me Go/13.Time Is On My Side/14.Beast Of Burden/15.Let It Bleed (Disc-2) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Tchaikovsky Overture 1812 Opus 49 (Disc-3) 1.Tke The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Chantilly Lace/12.Let Me Go/13.Time Is On My Side/14.Beast Of Burden/15.Let It Bleed (Disc-4) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introduction/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction
82年ツアー序盤のハノーヴァー2日連続公演収録盤。
まず、ディスク1と2に収録されているのは、初日の6月6日公演
この日は会場のPAが最悪で、"Just My Imagination"から"Let It Bleed"までの間、何度となく録音者側のスピーカーがオフになるというトラブルが発生。当然の如く、音がオフになっている間は反対側のスピーカー(ひょっとしたらステージ上のモニターの音だけかも)の音しか鳴っていないことから、音がものすごく遠くなってしまっており、"Beast Of Burden"などは、音が消えている内に曲が終っていた、なんて事態が起きてしまってます。ただ、この日の観客は寛容だったのか、音が消えても驚きの声こそ聞こえてくるものの、ブーイングは無く、音を聞く限りではのどかな雰囲気でライブが進行しています。
さて、この公演の既発タイトルは『Hannover 82』(IMP-CD-030-31) のみ。

高域が少しシャリシャリしていますが、この時期のカセット録音としてはトップクラスの高音質音源を収録していたタイトルですが、本作も使用している音源はこのIMP盤と同じ。
音質は、全体的に低域を増強していることから、やや軽めの音だったIMP盤に比べると、音が太くなった印象を受けます。
時折あった録音者のマイクの向きに起因する左チャンネルの高域の抜けの悪さは、さすがに改善出来なかったようで、これに関してはIMP盤と同様。
そのIMP盤は"A列車"の前の場内BGMから収録していましたが、本作はIMP盤よりも25秒分長く収録。とはいえ、その25秒はテープ節約の為、一旦テープを止める前の部分ですので、IMP盤は丁度テープを再び回したところからの収録だったことが分かります。
テープチェンジによるカット部分に関しては、テープチェンジ直後となった"Twenty Flight Rock"前の曲名紹介MCが、IMP盤だとややオーバーレベルになっていましたが、本作もミックの声がまだ若干割れてはいるものの、音量レベルは調整されていて、IMP盤のようにMCが急に大きい音量で入ってくるということはありません。
続いて"You Can't Always Get What You Want"終盤でサビを繰り返す部分でのカットに関しては、IMP盤がそのまま音飛びを起こしているのに対し、本作はその前のサビの似たような部分をコピーして繋いでおり、繋ぎ目の部分が若干不自然ではあるものの、曲のサイズ自体は合わせています。
また、IMP盤では"Satisfaction"の中盤で、右チャンネルにマイクの接触不良と思しきノイズと音切れが発生していましたが、本作はその部分をモノラルにして対応。
"Satisfaction"終了後の花火打ち上げBGMチャイコフスキー序曲「1812年」に関しても、IMP盤は未収録だったのに対し、本作は40秒強の収録となっています。
続くディスク3と4は、翌7日公演を収録。
こちらの公演の既発収録盤としては、何故かジャケにSW-UJツアーの写真が使われている『Hannover 82』(Check This Out)がありましたが、本作も使用されている音源は同じ。

頭から本編ラストの"JJF"までで使用されているメインの音源は、盛りあがる部分では手拍子に演奏が埋もれてしまう部分もありますが、基本的に演奏を大きく拾っている好録音で、音質の方もディスク1&2程のクリアーさはないものの充分聴きやすい音。
CTO盤がバンドコールからの収録だったのに対し、本作は"A列車"を30秒強長く収録。
また、CTO盤は"Band Introduction""Hang Fire""Brown Sugar"を除けば、ほとんどの曲終了後で、いちいちフェードアウト処理がされてしまってましたが、当然本作はそのような事はなし。
ただし、テープチェンジにあたってしまった"Tumbling Dice"終了時の余韻部分に関しては、本作もカットとなっています。
また、これは録音者のマイク向きによるものだと推測されますが、CTO盤だとライブ序盤は定位がやや右寄りとなっていますが、本作はそこもしっかりと修正。
音質の方はというと、中域が響き気味だったCTO盤と比べると、本作の方が高域が伸びている分、音が落ち着いた印象を受けます。
ただし、曲によってはスネアドラムの胴鳴りが響き過ぎとなってしまっている為、このあたりの周波数もうまく調整してくれれば、なお聞きやすくて良かったかも。
アンコールの"Satisfaction"はメインとは別音源が使用されていますが、こちらもCTO盤と同じで、音が遠いコモった音質のモノラルAUD録音。
曲終了後にミックが「Thank You」と叫んでいるところでフェードアウトはCTO盤同様ですが、イントロ前はCTO盤より長く収録。
こちらはCTO盤より高域が伸びていて音が、若干すっきりした印象は受けますが、気持ち音が奥に引っ込んだ印象。
この音源の方もメイン同様に、スネアドラムの胴鳴り部分の周波数帯域が響き過ぎに聞こえるので、こちらも調整してあると良かったかなと。
といった具合で、既発の欠点はほぼ解消されている点は、さすがに後発だけのことはあってポイント高し。 |
by Hara ¦ 22:06, Tuesday, Feb 09, 2010 ¦ 固定リンク
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